高級時計を代表するダイバーズウォッチであり、ロレックスの中でトップクラスの人気を誇るサブマリーナ。1953年に誕生してから現在まで幾度なく進化を遂げ、時計愛好家に親しまれてきました。
今回はサブマリーナの人気モデルの買取相場をご紹介いたします。
※2024年11月時点での買取相場を掲載しております。
目次
ロレックス サブマリーナ 126610LNの買取相場・価格
製造期間:2020年~
126610LNはサブマリーナの新たな定番として2020年に登場しました。 発売後はあまりの人気から品薄状態が続いていましたが、現在は流通も増え、相場も安定しています。
買取価格に関しては発売直後のご祝儀価格を経て、一時は落ち着きを見せていましたが、現在は再び高騰傾向にあります。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
126610LN | 2020年 | ~約132万円 |
126610LN | 2021年 | ~約168万円 |
126610LN | 2022年 | ~約185万円 |
126610LN | 2023年 | ~約180万円 |
126610LN | 2024年 | ~約190万円 |
ロレックス サブマリーナ 126610LVの買取相場・価格
製造期間:2020年~
126610LVは発売直後からプレミア価格となり、それに伴い相場も不安定な状態が続きました。
2020年9月ごろからは徐々に落ち着きを見せ始め、150万円〜230万円の間で買取価格は推移。
今なお品薄傾向にあり、今後も高い相場水準をキープすることでしょう。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
126610LV | 2020年 | 約175万円 |
126610LV | 2021年 | ~約195万円 |
126610LV | 2022年 | ~約240万円 |
126610LV | 2023年 | ~約220万円 |
126610LV | 2024年 | ~約215万円 |
ロレックス サブマリーナ 124060の買取相場・価格
出典:https://www.rolex.com/ja
製造期間:2020年~
124060はサブマリーナ ノンデイトの現行モデルです。ノンデントらしいシンプルなデザインはそのままに、性能とデザインがよりブラッシュアップされました。 ここ数年はノンデント人気が高まっており、買取相場がじわじわと上昇傾向に。デイトと同じく発売直後のご祝儀価格を経て、現在は安定した相場となっています。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
124060 | 2020年 | ~約125万円 |
124060 | 2021年 | ~約138万円 |
124060 | 2022年 | ~約165万円 |
124060 | 2023年 | ~約162万円 |
124060 | 2024年 | ~約160万円 |
ロレックス サブマリーナ 116610LNの買取相場・価格
製造期間:2010年~2020年
10年に渡ってサブマリーナの顔としてロレックス人気をひっぱり続けてきた116610LN。
新型126610LNの登場により旧型モデルとなりましたが、サブマリーナ伝統の40mmケースを持つことから、今なお高い需要を誇ります。
根強い人気があるため、リセールバリューの高さは相変わらずです。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
116610LN | 2019年 | 約103万円 |
116610LN | 2020年 | 約116万円 |
116610LN | 2021年 | 約132万円 |
116610LN | 2022年 | 約149万円 |
116610LN | 2023年 | 約152万円 |
116610LN | 2024年 | 約165万円 |
サブマリーナ116610LNはここ何年かで買取相場が上昇しています。その上昇率は凄まじく、2013年の時点では50万円台だった買取相場が2020年2月には110万に到達しました。
コロナウィルスの影響で一時相場を下げましたが、新作サブマリーナ発表に伴い、約160万円まで相場があがりました。
しばらく下がり相場が続いていましたが、現在再び高騰が始まっており、売り時が非常に難しくなっています。
なお、126610LNの発表により116610LNの相場下落も予想されていましたが、新型サブマリーナは41mmサイズで展開されました。
需要がなくなることは考えにくく、実際相場崩れは伺えません。
圧倒的なリセールバリュー
サブマリーナにはグリーンベゼルを備えた通称「グリーンサブ」や、青文字盤が使われた「青サブ」といった豊富なバリエーションが用意されていますが、最もリセールバリューに優れているのは定番モデルであるブラックです。
世代を問わず人気を博しているため、リセールバリューは常に70%以上を誇ります。
時計の品質は勿論、別の時計に買い替える時にもユーザーの力になってくれる実に頼もしい時計です。
ロレックス サブマリーナ 116610LVの買取相場・価格
製造期間:2010年~2020年
コーポレートカラーであるグリーンで仕上げられた116610LV。カラーリング以外は116610LN(ブラック)と同等のスペックを持ちますが、買取相場は116610LNよりも高い価格で推移しています。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
116610LV | 2019年 | 約146万円 |
116610LV | 2020年 | 約147万円 |
116610LV | 2021年 | 約200万円 |
116610LV | 2022年 | 約282万円 |
116610LV | 2023年 | 約262万円 |
116610LV | 2024年 | 約272万円 |
目まぐるしく高騰を続けているロレックスですが、特に116610LVは大幅に販売価格も買取価格も上がっています。
2016年時点では約86万円だった買取価格は2018年には約118万円となり、約30万円も相場が上昇。
その後も価格は上がり続け、2024年11月時点の相場は約260万と高値となっています。
新型コロナウィルスの影響から一時期相場が下がりましたが、現在は再高騰を果たしています。
なお、116610LNと同じく116610LVも新作発表に伴い相場下落が予想されていましたが、ブラック文字盤が採用された126610LVと116610LVでは個性が大きく異なる為、下落どころか大きな高騰につながっています。
少しでも高く売りたいのであれば今がチャンスです。
手に入りにくいことが高騰の理由
116610LVが何故ここまで高騰したのか?製造本数が少なかったことは勿論ですが、それ以上に外国人の爆買いが原因となっています。
シンプルなデザインを好む日本人にとってグリーンサブの需要はあまり高くありません。しかし、海外におけるグリーンサブ人気は非常に高く、とりわけ中国の方に熱烈な支持者が多く存在します。
製造本数が少ないグリーンサブを取り合っているのですから、品薄になるのは当たり前です。
この状態が続いたことによって、あっという間に販売価格は高騰し、それに伴い買取価格も高騰しました。
コロナ禍に入ってからは流通量の減少も影響し、その価値をさらに高めています。
ロレックス サブマリーナ 114060の買取相場・価格
製造期間:2012年 ~ 現在
サイクロップレンズが付いていないシンプルなサブマリーナ 114060 ノンデイト。よりシンプルなフェイスを好む方に人気です。
デイトよりも10万円以上安く買えるため、少しでも安くサブマリーナを手に入れたいという方にも人気があります。
買取相場はデイト付きとほぼ同一の動きを見せており、高いリセールバリューを誇っています。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
114060 | 2019年 | 約89万円 |
114060 | 2020年 | 約98万円 |
114060 | 2021年 | 約117万円 |
114060 | 2022年 | 約135万円 |
114060 | 2023年 | 約126万円 |
114060 | 2024年 | 約154万円 |
他の現行モデル同様、2016年から相場は伸び続け、2024年11月の時点においても約150万と高値をキープしています。
2020年3~5月においては新型コロナウィルスの影響により下がり相場となりましたが、新作サブマリーナの発表に伴い見事なV字回復を果たしました。
ただ、販売価格が劇的に上がっているわけではなく、他のモデルと比較すると上昇率は緩やかです。高く売れるレア個体も存在しませんので、買取価格は安定しています。
ロレックス サブマリーナ 16610の買取相場・価格
製造期間:1989年 ~ 2010年
1世代前のモデルに当たる旧型サブマリーナ16610。40mmケースサイズ、Cal.3135搭載、300m防水という基本性能が同じであることから、時計に詳しい方でない限りどちらも同じに見えます。
しかし、よく見ると「針・ラグ・リューズガード・ドットインデックス」が116610LNよりも16610の方が細く、全体的にシャープな印象を与えます。
16610は20年にも及ぶロングセラーモデルだったため、年代によって細かな違いがあることも特徴です。
F番以降のモデルにはラグサイドに穴がなかったり(F番以前の個体にはラグに穴が開いています)、2007年以降の個体にはルーレット刻印が施されているといった様々な違いが存在します。
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型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
16610 | 2019年 | 約81万円 |
16610 | 2020年 | 約82万円 |
16610 | 2021年 | 約96万円 |
16610 | 2022年 | 約102万円 |
16610 | 2023年 | 約125万円 |
16610 | 2024年 | 約134万円 |
ロレックス全体の相場上昇い伴い、16610も買取価格が大きく上がっています。2018年に入ってからもその勢いは止まらず、遂に買取相場は60万円を突破。
その後も価格高騰は留まることをしらず、2024年11月の相場は140万円という買取査定額となっています。
5桁リファレンスのモデルではありますが、依然高い水準をキープしています。
マイナーチェンジによって評価は変わらない
1989年 ~ 2010年という長い期間発売された16610には細かな仕様の違いがあります。
・夜光塗料の違い(トリチウムとルミノバ)
・ルーレット刻印の有無
・王冠透かしマークの有無
・クラスプの違い など
これだけ販売期間が長ければレアな個体が存在してもおかしくありませんが、現在そのような個体はありません。
どの個体も大きく買取価格が異なることはなく、仕様が新しい個体であるほど若干高価買取が見込める程度に留まっています。
具体的にはシングルクラスプよりダブルロッククラスプの方が買取価格が高く、ルーレット刻印がない個体よりも刻印のある個体の方が高いです。
つまり、16610の買取価格は『年式相応』ということになります。
今後価値が上がるかもしれない個体
現在は年式相応の買取価格である16610ですが、今後もしかしたら評価が上がるかもしれない個体が存在します。
それは以下の3つの個体です。
【シングルのトリチウム】
夜光塗料にトリチウムが使われており、クラスプはシングルタイプの仕様になっているモデル。1998年頃までに製造されたモデルがこれに当てはまります。
今後希少価値が高まる可能性を秘めていますので、該当個体を持っている方は売り時は慎重に考えたほうが良いかもしれません。
【トリチウム表記なのにルミノバ】
16610にはトリチウム表記されているのに実際はルミノバが夜光塗料に使われている個体が存在します。こちらも夜光塗料関係ですが、価値が高まる可能性があります。
【オンリースイス】
オンリースイスは6時位置の現行表記「SWISS MADE」が「SWISS」とだけ記載された珍しい個体です。「T SWISS」からの移行期にのみ見受けられた個体であり、初期の僅か1年間のみで製造されました。
今はまだ大きな価値は持っていませんが、何十年後に化ける可能性は秘めていると思います。
ロレックス サブマリーナ 16610LVの買取相場・価格
製造期間:1989年 ~ 2010年
未だに高い人気を誇る先代グリーンサブ16610LV。現行6桁リファレンスのグリーンサブは文字盤もグリーンでしたが、16610LVはブラック文字盤が採用されています。
他のモデルにはないデザイン性に加え、レア個体の存在。16610LVにはロレックスならではの魅力が詰まっています。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
16610LV | 2019年 | 約128万円 |
16610LV | 2020年 | 約138万円 |
16610LV | 2021年 | 約162万円 |
16610LV | 2022年 | 約180万円 |
16610LV | 2023年 | 約190万円 |
16610LV | 2024年 | 約200万円 |
製造終了後も高い人気をキープしている16610LVは綺麗な右肩上がりの価格推移を見せています。常に品切れとなっているため、希少価値はどんどん上がっています。
そして、驚くべきはその価格差。2013年時点では50万弱だった買取相場は2020年には約130万円にまで上昇しており、なんと5年間の間に2倍以上の価格となりました。
如何に16610LVが注目されているかお分かりいただけるはずです。
なお、2020年に新型グリーンサブが発表されたことに伴い、16610LVは高騰を果たしています。
2024年11月時点の買取相場はなんと約200万円。高く売りたい方はこのチャンスを逃さないようにしてください。
16610LVのレア個体 ファット4
16610LVには「ファット4」「ワイドスイス」という2つのレア個体が存在します。このいずれか若しくは両方を備える個体は買取価格が大幅に上がりますので、見逃さないように覚えておきましょう。
【ファット4】
ファット4は初期シリアル「Y」「F」シリアルの一部に存在するレアな個体です。注目する箇所はベゼルの「40」の部分。ファット4という呼び名の通り、実は「4」の上部が通常よりも幅広になっています。
左:通常ベゼル 右:ファット4ベゼル
【ワイドスイス】
16610LVのもう一つのレア個体「ワイドスイス」。生産初期によく見られる仕様で、文字盤6時位置の「SWISS MADE」表記が通常よりも若干大きいことが「ワイドスイス」の特徴です。
左:通常表記 右:ワイドスイス
ロレックス サブマリーナ 14060Mの買取相場・価格
製造期間:2000年 ~ 2012年
14060Mは1世代前のノンデイトです。基本的なスペックは殆ど現行と変わりありませんが、「針・ラグ・リューズガード・ドットインデックス」が少し小さいデザインとなっています。これは現行デイトと旧デイトと同じ差です。
現行ノンデイトよりもシャープな仕上がりとなっているので、シンプルなカッコよさはサブマリーナの中でも随一だと思います。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
14060M | 2019年 | 約69万円 |
14060M | 2020年 | 約71万円 |
14060M | 2021年 | 約90万円 |
14060M | 2022年 | 約100万円 |
14060M | 2023年 | 約100万円 |
14060M | 2024年 | 約130万円 |
ロレックスの相場高騰に伴い価格も上昇。2018年夏場に70万円の大台を超え、2024年11月時点では約140万円まで買取価格が高騰しています。
グリーンサブのように目立って高い個体はないため、コンディションのよい個体ほど高値になるのが現状です。ノンデイトはバランスのよい見た目をしていますが、買取相場に関しても安定しています。
ロレックス サブマリーナ 5513の買取相場・価格
ここ数年で爆発的に買取相場が上がっているサブマリーナ 5513。アンティークロレックスに分類されるモデルであり、時計愛好家から高い評価を獲得しています。
型番 | 年 | 買取金額(平均値) |
5513 | 2019年 | ~約96万円 |
5513 | 2020年 | ~約100万円 |
5513 | 2021年 | ~約105万円 |
5513 | 2022年 | ~約105万円 |
5513 | 2023年 | ~約105万円 |
5513 | 2024年 | ~約105万円 |
5513はアンティークロレックスの中でも特出すべきモデルです。2015年の時点では約30万円だった平均買取相場が、2020年には約100万円まで高騰しています。
僅か5年の間で価格が5倍に膨れ上がったことは驚異としか言いようがありません。
個体によって大きく価値が異なるため、具体的な買取額は実際に時計を拝見しなければお答えすることはできませんが、いずれにせよ非常に高い買取相場になっていることは確かです。
サブマリーナの高騰に伴い、まだまだ売り時は続いています。
サブマリーナ 5513の中で特に価値の高い個体
5513は約30年間生産された超ロングセラーモデルです。1962年から1989年まで絶えず進化を続けたことにより、様々な個体が生まれました。
アンティークモデルなので状態によって買取価格は千差万別ですが、基本的に製造年が古ければ古いほど希少価値が高まり、買取価格も高価になります。
【ミラーダイヤル】
ミラーダイヤルは1967年位までに製造されたアンティークロレックスに見受けられる「鏡のような輝き」を持つ文字盤です。独特の艶があり、ロゴや文字がゴールドでペイントされています。
このダイヤルをもつ5513は通常の5513よりも高価買取となり、状態がよい個体ならば180万円ほどになることもあります。
【マットダイヤル メタファースト】
1967年以降に製造された個体にはマットダイヤルと呼ばれるマットな質感の文字盤が採用されています。マットダイヤルは前期・中期・後期と3種類に分類されますが、1番価値の高い個体は初期のマットダイヤルです。
左:初期マットダイヤル 右:後期マットダイヤル
初期マットダイヤルは6時位置の「SUBMARINER」の文字が下段に配されていることが特徴で、その買取価格は状態がよければ120万円にも及びます。
また、5513 初期マットダイヤルはメタファーストと呼ばれることもあるので、覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
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この記事を監修してくれた時計博士
池田 裕之(いけだ ひろゆき)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴17年。