2016年に惜しまれつつ生産終了となったミルガウス116400。現在はZブルーとブラックのみが現行モデルとなっています。
ロレックスは製造終了モデルの価格が高騰する傾向にありますが、116400 黒/白はこの2年間でどのように買取相場が推移したのでしょうか?
今回は116400 黒/白の買取相場推移について解説していきます。
目次
ロレックス ミルガウス116400 について
まずはミルガウスと116400について軽くおさらいをしてみましょう。
ミルガウスは20世紀半ばに耐磁性能の研究を始めたロレックスが1956年に発表した耐磁時計です。医師や科学者など”高い磁力”にさらされる職業に携わる人向けに開発され、1000ガウスの磁気にも耐えうる強い対磁設計にて製作されました。
ちなみに名前の「ミル」はフランス語で「1000」という意味をもち、ミルガウスというネーミングの由来となったことでも知られています。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/milgauss/m116400gv-0001/magazine.html
その後ミルガウスは多くの技術者に愛用されましたが、一般ユーザーに普及することはありませんでした。
それもそのはず。電化製品や電子機器に溢れた現代とは違い、当時の日本では強い耐磁性を持った時計を必要とする人は少なかったからです。
最終的には1987年に生産が中止され、2007年まで約20年間にも及ぶ休眠期間に突入します。
ミルガウス 116400の誕生
20年前とは異なり、電化製品が世に溢れるようになった現代。
遂にミルガウスは2007年に復活を遂げました。その記念すべきモデルこそがミルガウス116400というわけです。
ミルガウス116400は1stモデルで採用されていたイナズマ型の秒針と、2ndモデルのデザインを融合させたモデルであり、発売後大きな話題を生みました。
エクスプローラーやサブマリーナのようなフラグシップと呼べる存在ではありませんが、2016年に製造終了するまでミルガウスの人気を支えました。
ミルガウス 116400 白文字盤の買取相場・価格推移
製造年:2007 〜 2015年
シンプルな白文字盤にオレンジをアクセントカラーに加えたポップな印象を与えるホワイトモデル。
現行モデルには白文字盤が存在しないため、白文字盤が欲しい方は116400を購入するしかありません。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2013年 | 箱/保証書 有 | ~約38万円 |
2014年 | 箱/保証書 有 | ~約40万円 |
2015年 | 箱/保証書 有 | ~約41万円 |
2016年 | 箱/保証書 有 | ~約42万円 |
2017年 | 箱/保証書 有 | ~約47万円 |
2018年 | 箱/保証書 有 | ~約53万円 |
白文字盤は製造終了するまでは横ばいに買取相場が推移していましたが、製造終了後から高騰が始まり、2018年に入ると約53万円まで相場が上がりました。
ただ、2018年夏場頃から相場が安定してきており、2018年10月現在においては53万円前後で落ち着いています。
今後異常高騰する可能性は低いので、相場が下がる前に売り切ってしまうのも手でしょう。
ミルガウス 116400 黒文字盤の買取相場・価格推移
製造年:2007 〜 2015年
116400のブラック文字盤はマットブラックの文字盤とオレンジのイナズマ針のコントラストが個性を放つモダンな一本です。こちらも生産終了後徐々に高騰しています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2015年 | 箱/保証書 有 | ~約42万円 |
2016年 | 箱/保証書 有 | ~約42万円 |
2017年 | 箱/保証書 有 | ~約48万円 |
2018年 | 箱/保証書 有 | ~約56万円 |
黒文字盤も堅調に相場を上げています。
2018年10月時点での買取相場は約56万円。白文字盤モデル同様ここ数カ月は相場が動いていない為、今がピークである可能性もあります。
最後に
ミルガウス復活の象徴である116400。白文字盤も黒文字盤も製造終了後に約10万円ほど相場を高騰させました。
2018年10現在の買取価格は白文字盤が約53万、黒文字盤が約56万円となっています。
また、ミルガウスに留まらずロレックスの各モデルの価格高騰が以前に比べ少し緩やかになっています。
今後の相場につきましては何とも言い難いですが、売却をお考えの方は相場が高い今のうちに売った方が賢明かもしれません。