ロレックスの数あるモデルの中でもとりわけ人気の高いサブマリーナ。
買取需要は常に高く、リセールバリューもトップクラスです。
どのモデルも総じて高相場を維持していますが、やはり気になるのは「高く売れるモデル」はどのモデルなのかということ。
そこで今回はサブマリーナの主要モデルの買取価格を追い、今売り時のモデルについて解説していきたいと思います。
※記事の買取価格は当店の2019現在の中古買取価格に基づいたデータです。
目次
サブマリーナの買取推移
サブマリーナに限らず、ロレックスの各種モデルは近年大幅に相場を上げています。
これまでも常に右肩上がりに買取価格は推移していましたが、2016年ごろから急高騰を果たし、2019年には僅か3年で相場が1.5倍~2倍となるモデルも現れました。
特にサブマリーナの高騰は目を見張るものがあり、多くのモデルが大幅に高騰をしています。
サブマリーナのモデル別買取価格
サブマリーナはどのモデルも高騰しています。
お手持ちのサブマリーナなどれ程の価格で売れるのか、この機会に是非チェックしてみてください。
ロレックス サブマリーナ 116610LN
2019年4月時点の買取価格
約1,080,000円
サブマリーナの現行モデルとして圧倒的な需要を誇る「116610LN」。2019年4月時点の相場は100万円を超えており、全ての時計の中においても高く売れるモデルとして君臨しています。2019年に入りやや高騰は落ち着きを見せてきましたが、未だに右肩上がりに買取価格が上昇していることは驚異でしかありません。
間違いなく今売るべきモデルの筆頭といえるでしょう。
ロレックス サブマリーナ 116610LV
2019年4月時点の買取価格
約1,480,000円
コーポレートカラーであるグリーンで仕上げられた116610LV。コチラもサブマリーナの定番として需要が高いです。
スペック自体は116610LN(ブラック)と同等ですが、116610LVの方が相場上昇が著しく、2019年4月時点の買取価格は約148万円という破格の数字となっています。
製造数が少ないことや、海外人気が非常に高いことが高騰の要因であり、今尚その人気は衰えを知りません。
ロレックス サブマリーナ 114060
2019年4月時点の買取価格
約940,000円
サイクロップレンズが付いていないシンプルな「サブマリーナ 114060 ノンデイト」も需要があります。
デイト付きとは一味違う美しさがあり、ビジネス用途として買われる方が非常に多いです。
販売価格がデイト付きよりも安価であることから買取価格は116610LNよりも一段下がりますが、買取相場は現行デイトとほぼ同一の動きを見せており、高いリセールバリューを誇っています。
ロレックス サブマリーナ 16610
2019年4月時点の買取価格
約800,000円
1989年 ~ 2010年に製造された一世代前のサブマリーナ16610。20年にも及ぶロングセラーモデルだったため、年代によって細かな違いがあることも特徴です。
旧型でありながらも現行モデル同様に相場が上がっており、2019年4月時点では約78万円という数字を打ち出しています。
ちなみに16610は仕様による評価に大きな差はなく、新しい個体であればあるほど高い価格で売れるのが現状です。
ロレックス サブマリーナ 16610LV
2019年4月時点の買取価格
約1,350,000円
希少なアンティークモデルを除くと、サブマリーナにおいても最も買取ポテンシャルの高いモデルは「16610LV」だといえるでしょう。
現行グリーンサブとは異なり、文字盤にブラック文字盤が採用されていることが16610LVの特徴。
他のモデルにはないデザイン性に加えレア個体が多数存在することから、製造終了から8年以上が経過しているにも関わらず、相場は未だに上昇しています。
平均買取価格では現行グリーンサブの116610LVに一歩及びませんでしたが、ファット4・ワイドスイスといったレア個体であれば116610LVを凌ぐ買取価格が提示されることも珍しくありません。
ロレックス サブマリーナ 14060M
2019年4月時点の買取価格
約750,000円
1世代前のノンデイトに当たる14060M。「針・ラグ・リューズガード・ドットインデックス」が少し小さいデザインとなっていて、スタイリッシュな印象を与えます。
現行デイデイトと殆ど同じスペックであるにも関わらず、リーブナブルな価格で購入することが出来る為、今尚需要は尽きません。
コンディションのよい個体ほど高値になるため、大切に扱われてきた時計ほど高値が提示されるでしょう。
ロレックス サブマリーナ 5513
2019年4月時点の買取価格
約950,000円
1963年に発売された5513。アンティークサブマリーナの中でもとりわけ人気のあるモデルです。
インデックスに「フチがある」モデルと「フチがないモデル」が存在しますが、近年発売されたモデルとは異なり、5513は年式の古いフチなしモデルの方が高価買取されます。
また、5513に限らずアンティークサブマリーナは個体によって大きく買取価格が異なります。ミラーダイヤルやマットダイヤル、メタファーストといったレア個体は他の個体より数十万円以上も高値で取引され、コアなファンからの評価は絶大です。
状態次第では150万円ほどの買取価格となることもあり、ロマンのあるモデルだといえます。
最後に
サブマリーナの相場はどのモデルも非常に高値をキープしていますが、高く売れるモデルという括りではグリーンベゼルが最強です。
現行116610LVも旧グリーンサブ16610LVも130万円オーバーという数年前では考えられなかった買取相場となっており、今尚相場は上昇しています。
ピークを迎えるのを待つのも良し、高相場である今売ってしまうのも良し。
グリーンベゼルに限らず、今現在サブマリーナを売って損をすることはないでしょう。
この記事を監修してくれた時計博士
池田 裕之(いけだ ひろゆき)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴17年。