買取数が多い時計はそれだけ需要があるモデルということであり、高価買取の一つの指標になります。
在庫過多になってしまうと相場よりも買取価格が下がることもありますが、基本的には人気モデルに相応しい高価査定になるケースが多いです。
そこで今回は2013年~2019年までの買取データを基に、ロレックス買取数ランキングを作成してみました!
時計を売る予定がある方は勿論のこと、全ての時計ファンにご一読して頂きたい内容です。
※記事内の参考買取価格は2019年4月現在の相場を基に掲載しています。
20位 ミルガウス 116400GV
買取数ランキング20位にランキングしたのはミルガウスの現行モデル「116400GV」。Zブルー・ブラックともに堅調に買取件数を伸ばしていますが、とりわけこの数年の高騰は目を見張るものがあります。
近いうちに新作が発表されるのではないか?と噂されており、現在注目度の高いモデルだといえるでしょう。
参考買取価格:~約70万円
19位 GMTマスターII 16700
5桁リファレンスのGMTマスターII。製造終了してから10年が経過した今尚人気を博しています。
ベゼルの色が赤黒、赤青、黒と3色ありますが、赤青ベゼル(通称ペプシ)が一番人気。
毎年安定的に取引されるモデルですが、特にこの1,2年は買取数が増えています。
参考買取価格:約~90万円
18位 シードゥエラー 16600
2008年に生産が終了した5桁リファレンスのシードゥエラー16600。
40mmという程よいサイズ感に加え、ベゼルデザインが現行モデルよりもシンプルであることが特徴です。
スタイリッシュな印象を与えることから中古相場での需要は高く、それに伴い買取数も年々増加傾向にあります。
ディープシーを除いたシードゥエラーの中では最も取引されているモデルであり、近年注目されているモデルといえるでしょう。
参考買取価格:~約70万円
17位 デイトナ 16520
圧倒的な買取価格を誇る16520。買取価格に関してはNO.1に輝いた16520ですが、その希少性の高さから買取数では17位に甘んじています。
希少であるからこそ高値で売れる。
まさに16520はそれを体現しているモデルといえるでしょう。
とはいえ、それでも17位にランクインしているのは見事です。
参考買取価格:~約250万円
16位 エクスプローラーI 14270
シンプルで日付もクロノグラフも曜日も何もない、ただ純粋に視認性を追求したエクスプローラーI。
その5桁リファレンスモデル14270は販売数・買取数ともに毎年安定した数字を残しています。
特にシリアルがE品番、X品番の一部に見られるブラックアウト個体は近年注目されており、高い買取価格が実現されています。
参考買取価格:~約40万円
15位 エクスプローラーI 114270
1世代前のエクスプローラーI 114270が15位にランクイン。ビジネスに使いやすい36mmケースに磁気や耐久性に優れたCal:3132(パラクロム製ヒゲゼンマイ仕様)のムーブメントを搭載した機能的なモデルです。
高級時計はどうしても現行モデルに人気が集まりがちですが、エクスプローラーに関してはどのモデルも総じて人気があります。
参考買取価格:~約55万円
14位 エクスプローラーII 216570
特徴的なオレンジの24時間針を持つエクスプローラーII 216570。2011年に発売され、以降同コレクションの定番として君臨しています。
個性的なデザインであることから評価されるまで時間がかかりましたが、近年は買取数・買取価格ともに伸びています。
前型の16570より2mm大きい42mmケースが採用されており、体格の良い男性からの支持が厚いです。
参考買取価格:~約74万円
13位 サブマリーナデイト 16610
サブマリーナもエクスプローラーIも1世代前との差は僅かです。
旧サブマリーナデイトに当たる16610も現行モデルとほぼ同等のスペックを誇りながらもリーズナブルな価格で買えるため、幅広い層から需要があります。
中古相場は常に賑わっており、買取価格・買取数は年々増加傾向です。
参考買取価格:~約72万円
12位 GMTマスターII 16710
2018年・2019年と立て続けに新作が発表されたGMTマスターII。それに伴いここ数年で買取数が格段に増えました。
19位にランクインした16700と同様に16710も需要があり、状態が良ければ非常に高い買取価格が提示されます。
尚、16710に関してもやはり青赤ベゼルが人気。レア個体スティックダイヤルの相場は150万円を超えることもあります。
参考買取価格:~約123万円
11位 エクスプローラーII 16570
旧エクスプローラーIIに当たる16570。軒並み現行モデルが旧モデルを上回る中、このモデルだけは現行モデルよりも上位にランクインを果たしました。
16570の人気の秘訣はやはりビジネスに適したスタイリッシュな文字盤です。個性的な現行モデルよりも使いやすいデザインとなっており、万人受けします。
旧モデルでありながらも買取価格は右肩上がりに上昇しており、それに伴い売りに出されるお客様も増えています。
参考買取価格:~約53万円
10位 ヨットマスター 116622
サブマリーナの上位機種として登場した“ヨットマスター”。自家用クルーザーやヨットを所有し、クルージングを楽しむセレブな方々をターゲットにした高級スポーツウォッチです。
発売当初はやや地味な存在でしたが、116622の発表を機に人気は急上昇。今では買取数ランキング10位に食い込むほどの人気モデルとなっています。
シルバー・ブルー・ダークロジウムの三色が存在しますが、最も需要があるのはダークロジウム。
そのクールでモダンなデザインは世界中の時計愛好家を魅了しています。
参考買取価格:~約113万円
9位 GMTマスターII 116710LN
廃盤となったことで益々注目を集めている116710LN。シックな緑の色のGMT針に加え、50代・60代になっても違和感なく身に着けられるデザイン性がウリです。
GMTマスターといえば2色ベゼルというイメージがありますが、黒ベゼルの人気は絶大であり、買取価格・買取数ともに好調をキープしています。
今後数年は高騰が予想されるため、次回はもっと上位にランクインするかも知れません。
参考買取価格:~約103万円
8位 シードゥエラー ディープシー 116660
男のロマンであるオーバースペックを極めたディープシー116660。無骨すぎるそのフォルムは正直実用的とはいえません。
しかしながら力強いデザインに心惹かれる方は多く、製造終了となった2018年までディープシーの顔として時計ファンから絶大な支持を集めました。
ほぼ同一デザインとして発表された126660が現行モデルとなってからは、需要が減りましたが、今尚高い買取水準であることには変わりありません。
参考買取価格:~約125万円
7位 サブマリーナ ノンデイト 114060
サイクロップレンズなしのシンプルなノンデイトはロレックスの中でも常に需要のある定番モデルです。
ただ、旧モデルも満遍なく買取されるデイトと比較すると、ノンデイトは現行モデルである114060に買取需要が集まっている印象を受けます。
ロレックスの時計の中では比較的浮き沈みが少ないモデルであり、相場・買取数ともに安定的です。
参考買取価格:~約84万円
6位 サブマリーナ 116610LV
サブマリーナ屈指のリセールバリューを誇るグリーンサブ116610LV。海外での人気が非常に高く、買取価格が高騰しています。
相場が異常に上がった影響から手放す方が多く、第6位という好成績を残しました。
今後しばらくこの勢いは留まりそうになく、まさに売り時のモデルといえるでしょう。
参考買取価格:~約128万円
5位 GMTマスターII 116710BLNR
数年前から廃盤の噂が囁かれ、遂に2019年のカタログから姿を消した116710BLNR。2018年後半から相場が凄まじい勢いで高騰し始め、それに伴い買取数が大幅に伸びました。
尚、新型がジュビリーブレスだったこともあり、バーゼルワールド後も116710BLNRは高い相場水準をキープしています。
GMTマスターとしては最高位となり、その存在感の高さを証明しました。
参考買取価格:~約152万円
4位 エクスプローラーI 214270
買取数4位となったのは現行エクスプローラーI 214270でした。
さすが実用性重視の超人気モデル。買取数も多いです。
リセールバリューの高さから中古需要が高く、安定した買取相場を維持していることが4位という順位に繋がったと思います。
今後も需要が減ることは考えにくく、買取数は堅調に伸びていくことでしょう。
参考買取価格:~約63万円
3位 デイトナ 116520
ロレックスバブルの象徴である旧デイトナ。凄まじい勢いで相場が伸びたため、この4~5年で売りに来られるお客様が増えました。
2019年4月時点の買取価格は200万円を突破。
購入価格の1.5倍以上で売れることもあり、ロレックス投資の最たる成功例となりました。
参考買取価格:~約218万円
2位 サブマリーナ デイト 116610LN
ロレックスのド定番モデルといえるサブマリーナ 116610LN。
販売本数ではエクスプローラーに一歩及びませんでしたが、買取数ではエクスプローラーよりも高い順位に着けました。
エクスプローラー214270と同様にリセールバリューが圧倒的に高いモデルですが、116610LNは214270よりも過剰在庫になりにくく、時期を問わず高額査定となったことが2位に躍進した要因だと思います。
今後も時計界屈指の買取数を誇るモデルとして君臨し続けることは間違いありません。
参考買取価格:~約100万円
1位 デイトナ 116500LN
1位に輝いたのは当店のロレックス売上No.1モデル コスモグラフデイトナ 116500LN。
他のデイトナ同様、近年凄まじい高騰を果たし、買取価格が2016年から2019年にかけて約146.6%も上昇しました。
今がチャンスと売る方が多く、さらには入荷後すぐに売れていくという好循環が続いたこともあり、売上・買取数ともにNo.1という結果になりました。
まだまだデイトナの天下は続きそうです。
参考買取価格:~約242万円
まとめ
「販売本数が高いモデル=買取本数が多いモデル」。
この方式通り、中古相場を常に賑わす人気モデルばかりが今回のランキングにランクインしました。
数年前から異常な高騰を見せるロレックスは今まさに過去最大級の売り時を迎えています。
あなたがお手持ちのロレックスも今なら高く売れる可能性が高いです。是非一度買取をご検討されてはいかがでしょうか?
この記事を監修してくれた時計博士
池田 裕之(いけだ ひろゆき)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴17年。