2005年、ビッグバンの登場で時計業界に鮮烈なインパクトを与えたウブロ。
これまでの高級時計には考えられなかったようなハイテク素材を用いたりユニークなデザインだったりと、ウブロ製品はともすれば強すぎる個性を持っていたためです。
発売当初は「一過性の人気で終わるだろう」などと言った声もありましたが、むしろ人気は増すばかり。
最近では、人気が全く衰えないことからリセールバリュー(資産価値)にも注目度が集まっており、「ご投資時計」としての有望株に成長しつつあります。
そんなウブロ、いったいなぜここまで人気となったのでしょうか。
フラグシップのビッグバンはもちろん、クラシックフュージョンやアエロフュージョンといった価値あるコレクションを、なぜ多く抱えているのでしょうか。
この記事では、そんなウブロの人気の秘訣やご投資時計たりうるオススメのポイントを徹底解説いたします!
※ウブロ製品の売却時の価格や投資としての価値を保証するものではございません。参考程度にお読みください。
目次
ウブロとはどのような時計ブランドか?
ウブロは2005年のビッグバンで一躍人気となりましたが、もともとは1979年にイタリア人のカルロ・クロッコ氏が、「これまでにない時計を作りたい」という理想とともに設立したブランドとなります。
舷窓(げんそう・船の小窓のこと)の意味を持つHUBLOTのブランド名通り、両サイドが湾曲して張り出し、かつ搭載されたラウンドベゼルに沿うように打たれたビスが一つのデザインコードとなります。
バーゼルワールド1980で同作品をリリースしましたが、このデザインコード以上に周囲を驚かせたのが、金無垢ケース×ラバーストラップという組み合わせ。これは、高級ブランドとしては初めての試みでした。
「金無垢というラグジュアリーな素材と、カジュアルな素材を組み合わせてしまうなんて・・・!」
初期のウブロ(画像出典:https://timeandtidewatches.com/insight-10-years-of-the-hublot-big-bang/)
その後、創業者の故郷でもあるイタリアを中心に話題になっていきますが、老舗の多い高級時計界で必ずしもウブロを好意的に見ているところばかりではなかったこと。
そして、折しも時計業界に大きな変革を巻き起こしていたクォーツショック(安価なクォーツ式腕時計の発明・流通によって伝統的な機械式時計が大打撃を受けた1970年代~1980年代のこと)の真っただ中であったことから、今ほどの知名度は獲得しませんでした。人気も、欧州に留まっていたように思います。良いところで中堅ブランドといった立ち位置でしょうか。
しかしながら2004年、「時計界のスティーブ・ジョブズ」と名高いジャン=クロード・ビバー氏がウブロのCEOに就任します。そこで作られたのがビッグバンです。ちなみにカルロ・クロッコ氏とジャン=クロード・ビバー氏は旧知の仲だったとか。
翌2005年にビッグバンが発表されると、ウブロ処女作を発表したバーゼルワールド1980当時を超えて、たちまち時計業界に大きな衝撃を与えることとなりました。
なぜならビッグバンはウブロが創業当初から大切にしてきた「フュージョン(融合)」がテーマとなっていたのですが、伝統的な時計製造と最先端テクノロジーを、見事に融合させた、まさに「かつてない時計」であったためです。
この融合の要素はいくつかあります。
まず、デビュー当時からブランド理念であった最先端素材を用いる、ということ。
1980年当時のウブロの処女作がゴールド×ラバーベルトの融合であったことは前述した通りですが、2005年のビッグバンでは、定番のステンレススティールに、ラバーストラップのみならずセラミックやカーボンと言った、高級時計界ではあまり着目されてこなかった新素材を融合させました。
さらに、ケースは多層的に組み立てられており、見た目にも実際的にも上記の伝統素材×新素材が融合しているような構造を採っているのです。
ただし一つ付け加えておきたいことがあります。ウブロ黎明の1980年代当時ならいざ知らず。2005年という時代は、既に新素材の活用が各メーカーで始まっていました。
例えば2000年にリリースしたシャネルのJ12はケース・ブレスレットにセラミックをダイナミックに使用したものでしたし、さらにさかのぼるとラド―が1983年に既にセラミックを時計に用いています。また、シチズンでは1970年に世界初のチタニウム製時計を開発していましたね。
つまり、ウブロが大きな話題になったのは、ただ新素材を使ったから、というわけではありません。インパクト抜群のデザインが「カッコイイ!」と話題になったためです。
立体的な構造をしたケース,ベゼルのビス,44mmというダイナミックなサイズ・・・
決してギラギラとした華美さはないのに派手で、当時のデカ厚ブームと相まって、空前の大ヒットを遂げることとなりました。
その後、2008年にウブロはタグホイヤーやブルガリ,ゼニス等も属するLVMHグループの傘下となります。
翌2009年にはブランド初となる自社製ムーブメント「ウニコ」を開発。
※ウニコ搭載ビッグバン
ウニコが搭載された特別なビッグバンは文字盤がスケルトナイズされ、ムーブメントの意匠が表裏から鑑賞できるという、時計好きにはたまらないモデルとなりました。このデザインコードは現在、LVMHグループの時計ブランドで一つのスタンダードとなっています。
以来、ウブロはビッグバンと薄型シンプルなクラシックフュージョンを二本柱に、ユーザーを飽きさせないデザインとコンセプトで時計業界の最先端をひた走っております。
また、F1やワールドカップと言ったスポーツ業界やフェラーリ,ベルルッティと様々な産業界と手を組み、魅力的なコラボレーションウォッチを多数生み出していることでも高名です。
並行輸入店での平均的な価格帯はビッグバンが新品150万円程度,クラシックフュージョンが90万円台後半と、安くはなく、むしろハイメゾンに位置づけられます。ゴールドがあしらわれたモデル等は、平気で数百万円します。
しかしながら世界中で多くのファンを増やし続けていっている、類まれな人気ブランドとなっております。
なぜウブロは価値ある「ご投資時計」になれるのか?
冒頭で、ウブロは「ご投資時計」として注目されている、と述べました。
「投資」とは言え、株などと異なり買値の何倍にもなって手放すことができる、というわけではありません。
しかしながら高級時計は他のブランド品と比べて、リセールバリュー(資産価値)が高く評価されるという特徴があります。なぜなら買って使った後でも、高く売りやすいためです。
高級時計はメンテナンスを施して長く使う、ということが前提となった構造を持ちます。こういった背景から長らく巨大なリユース市場(二次流通市場,中古市場)を築いており、一般ユーザーでも売買を行いやすいことから、リセールバリューが重視されているのでしょう。
近年では、このリセールバリューを考慮した時計購入が目立ってきており、そんな価値を感じるモデルを「ご投資時計」と表現させて頂きました。
前項でもご紹介したように、ウブロの価格は決して気軽に購入できるようなものではありません。
しかしながらウブロは、このリセールバリューが高い、つまりご投資時計としてとても優秀な側面があります。ウブロは、「高く売りやすい」ブランドとして確実に成長してきているのです。
具体例を出しますと、当店で取り扱ってきたウブロ製品の中古価格と買取価格をもとに算出すると、ウブロの買取率(換金率)は平均してて6割~7割ほどとなります。
もちろん買取査定価格と言うのは、ブランドの人気や価値だけでは決まりません。時計のコンディションや付属品の有無,あるいは売却時の相場が大きく関わってきます。
しかしながら売却時、買った金額の半分以上が返ってくる可能性がある、ということを示唆していますね。同じ高級品を買うにしても、お得な印象が断然強くなります。
とは言え、どの高級時計でも高く売れるわけではありません。また、一時高く売れたとしても、その価値が何年も続くわけでもありません。
もしご投資時計を考えるなら、「価値が落ちづらい」ことが前提になくてはならないでしょう。
では、どういった時計が価値が落ちづらいかと言うと、一過性ではない人気(需要)があること。
ウブロはこの点でこそ、ご投資時計としての素質を備えていると言えるのですが、ウブロの不断の努力の結果とも言えます。
本項では、そんなウブロが、価値ある「ご投資時計」へと邁進し続ける秘訣をご紹介いたします。
ウブロがご投資時計の理由①価格を落とさないブランド戦略
ウブロのご投資時計としての素質。それは、価値を落とさないためのブランド戦略が功を奏していることです。
近年、高級時計業界には「時計のコモディティ化(汎用品化)」という一つの懸念があります。
これは時計がブランド品ではなく日用品と化すことを指します。
製造技術や生産体制の目覚ましい発達によって、今や1万円以下・・・いえ、1,000円以下の時計であっても、及第点の品質を有した製品が出回るようになってきました。なんせ、100円均一で腕時計が買える時代です。
こういった時代背景から時計はブランド品である必要性がなくなり、日用品のように考えられるシーンが出てきました。事実、「高級時計を買う必要はない、時間はスマートフォンで見れば十分」といった意見は、今やそこかしこで耳にしますね。
そんな時代において、「価値を落とさない」ことは高級時計ブランドにとって一つの課題です。
コモディティ化に負けず、自社の価値を市場で確立できたブランドだけが資産価値を有することとなります。
もっともこれは、ただ価格を高くするだけでは解決できない問題です。
どれだけ手間暇とお金をかけて最高品質のものを作ったとして、それが必ず価値を持つとは限りません。「良いモノなら売れる」とは限らないですよね。
価値を持たせるには、適切なブランディングを行い、自社がターゲットとする層が「価値ある」と思う商品展開を行わなくてはなりません。端的に言えば、高級時計として人気になるということです。
この「価値を落とさない」ことにかけて、ジャン=クロード・ビバー氏というマーケティングの天才を擁するウブロは、現在時計業界でもトップクラスの勝ち組と言っていいかもしれません(既に引退はしましたが)。
ちなみにこのジャン=クロード・ビバー氏、ウブロに来る前からブランド再建の立役者として活躍してきました。
前身はスウォッチグループに属しており、ブランパンやオメガを立て直した功績は時計業界にとって大変意義深いものとなります。
出典:https://www.hublot.com/ja/news/mr-jean-claude-biver-biography
ジャン=クロード・ビバー氏は、普段時計は身に着けず、時刻は携帯電話で確認していることを公言しています。
その上で高級時計には「実用品ではなく、生活を豊かにする付加価値」が必要である、としてきました。
この付加価値の第一として、ウブロは「ステータス」を重要視しています。
確かに「数十万円、数百万円する時計を身に着ける意味って?」と考えた時、ステータスはとても大切な要素ですね。
ウブロは自社製品にステータスを持たせるために、高級感のある外装・デザインを訴求しています。
その一つが、前項でもご紹介した「ウニコ」です。
ウニコはウブロの自社製ムーブメントとなります。
自社製ムーブメントと言うと「高精度」「高性能」といった特徴が前面に押し出されるもの。
ウブロのウニコも高い性能を有しますが、正直そんなにスペックという点では特筆すべきところはありません。
しかしながらウニコは、老舗高級時計メーカーと遜色のないような丁寧な仕上げや内部機構がよく見えるよう肉抜きされたブリッジなど、「魅せる」ムーブメントとして大変素晴らしい出来栄えであり、ウブロ自身もそこにこだわっていることが見て取れます。
ちなみに先ほどからウブロの素材使いについて言及していますが、ウブロはムーブメントパーツにも積極的に軽量かつ強靭な新素材を用いることで、美しさと機械としての性能を両立しました。
また、ウブロの多層構造のケースは、高級機に欠かせない「立体感」を演出します。
これはビッグバンもクラシックフュージョンも同様で、各パーツを積み上げることで360度どこから見ても奥行のある空間を作り上げます。ウブロの製品は確かに派手なデザインが多いのですが、同時に高級感や風格を感じられるのは、この立体感に拠るところが大きいでしょう。
ムーブメント同様にケースやベゼルに丁寧な仕上げが施されているのも良いですね。
このように、ウブロは時計のステータスを徹底的に訴求しており、100万円、200万円という価格にふさわしい時計作りに勤しむことで、市場価値を維持し続けているのです。
ウブロがご投資時計の理由②巧みなアンバサダー・マーケティング
出典:https://www.hublot.com/ja-us/partnerships/golf
ウブロのブランド戦略は、前述した「時計にステータスを加えるため、高級感のある外装・デザインを訴求する」といったものに加えて、アンバサダー・マーケティングの話が欠かせません。
ブランドが芸能人やスポーツ選手をアンバサダー(広告塔)に起用して、自社製品を着用してもらう。
この手法は時計業界のみならず、あらゆる産業で古くからある手法ですね。
アンバサダー・マーケティングは、自社製品のイメージアップのみならず、そのアンバサダーのファンをも購入層に取り込める、というメリットがあります。
また、トップスターが身に着けている時計には、憧れが集まりやすいものですね。
事実、あるブランドのアンバサダーが偉業を成し遂げた翌日には、当店にも該当ブランドへのお問い合わせが飛躍的に多くなります。例えば錦織圭選手が試合に勝った時はタグホイヤーへの注目度が増しますし、パネライ初の日本人アンバサダーとして俳優の反町隆史さんが就任した折も、パネライへのお問い合わせがとても多くなりました。
出典:https://www.hublot.com/ja-us/partnerships/athletics
この戦略、これまたジャン=クロード・ビバー氏のお家芸と言っていいでしょう。
ウブロはF1,FIFAワールドカップ,世界野球ソフトボール連盟等のオフィシャルスポンサーを務め、スポーツ界と太いパイプを有しています。
そのためブランドアンバサダーにも有名スポーツ選手が多く、サッカーの香川真司選手,本田圭佑選手,ペレ氏,ディエゴ・マラドーナ監督。あるいは陸上のウサイン・ボルト選手。ゴルフのダスティン・ジョンソン選手といった、超有名選手を起用してきました。
ただ広告塔にするだけでなく、選手それぞれをフィーチャーしたコラボレーションモデルを限定製造するといった戦略も併せて行い、レギュラーモデルとはまた違ったデザインやコンセプトで打ち出しているところもミソ。
選手らのファンだけでなく、「人と違った時計が欲しい」「ウブロの特別な時計を所有したい」といった層の心を魅了することに成功しているのです。
※陸上のウサイン・ボルト氏をフィーチャーした世界限定250本生産のビッグバン
ウブロは1980年代の創業当時、欧州の王室で支持されたことから、「王が着ける時計」と言われていました。現在は「成功者が着ける時計」とも言われています。
それは、ブランドの輝かしい歴史に加えて、前述したあらゆる業界の成功者をブランドアンバサダーに打ち立てて、「成功者がウブロを選ぶ」という図式を戦略的に作り上げていることに起因しているでしょう。
なお、この戦略はウブロの価値を上げるのみならず、現在はまだ高級時計を買わない若年層もファンにできる、といった性格をも持ち合わせます。
ウブロを知らなくとも、「ウブロのロゴは見たことがある」「あの選手が着けている時計、なんだあれ?」と興味関心を引き出し、数年後にウブロの購入層に引き込むことができる、というわけです。
ウブロが一過性の人気に留まらないどころか、年々成長を遂げている理由は、こんな将来を見据えたブランド戦略が功を奏している、というのもあるのでしょう。
ウブロがご投資時計の理由③時計業界のトレンドを「生み出す」力
これまでウブロのご投資時計たりうる秘訣を、マーケティング力の観点から解説してきました。
ただ、このマーケティング、当然ながら時計業界を知らなくては何も成しえません。その点、オーデマピゲのセールスマネージャーやオメガのプロダクトマネージャーなどを経てきたジャン=クロード・ビバー氏は、時計業界を熟知し、そして時計そのものの魅力をよく理解してきました。
その証が、時計業界にトレンドを生み出し続けている、ということから見てとれるでしょう。
ウブロの自社製品の魅力も素晴らしいものですが、さらにそれをトレンドとして昇華していることがウブロのすごさです。
例えば、前述した文字盤をスケルトナイズする手法。
ウニコ搭載ビッグバンのみならず、アエロフュージョンやアエロバン等でウブロが得意としてきた手法で、ウブロと同じLVMHに属するタグホイヤーやゼニスのデザインコードにもなっています。
もともと文字盤の一部を肉抜きして内部機構を魅せる仕様は他社でも採られてきましたが、一大コレクションとして確立したのはウブロが初めてでしょう。
時計好きの「機械が好き」「機械が見てみたい」という古来からのニーズに、巧みに答えた形となります。
また、「オールブラック」と呼ばれるデザインも現在の時計業界の一つの主流です。
金属の加工技術の進化により、ステンレススティール等に「PVD加工」「DLC加工」を施す場合があります。PVD加工とは「Physical Vapor Deposition」の頭文字を取ったもので、チタン等の別金属をイオン化してステンレススティールに蒸着させるものとなります。
DLC加工とは「Diamond-Like Carbon」の頭文字を取ったもので、ダイヤモンドに近い特性を持つ非結晶(アモルファス)をPVDして蒸着させたものです。
どちらも金属表面を強固にするのみならず、精悍なブラック基調のデザインを確立することとなりました。また、セラミックやカーボンを全面に押し出すことで同様にブラック基調を実現することもできます。
これらを利用して、時計全てをブラックで整えたモデルを「オールブラック」と呼ぶことがあります。
これまたウブロが初・・・というわけではありませんが、ウブロのダイナミックなモデルとオールブラックの相性は抜群によく、ウブロのビッグバンをきっかけに大きく時計業界にオールブラックの波が巻き起こることとなりました。
冒頭でも述べたように、資産価値は一過性の人気で終わらない価値が必要です。
その点ウブロは恒常的な人気を持っているだけでなく、その人気を「トレンド」という形で作り上げることで、消費者を飽きさせない戦略を取り、かつ成功させてきました。
以上のことから、ウブロの価値が今後暴落することは考えづらく、まさに「ご投資時計」としての素質を十二分に備えていると言えるでしょう。
ウブロのご投資時計としての価値を高めるには?
ウブロの時計を買おうと思った時、一番いいのは「気に入ったものを選ぶ」です。
ウブロの二本柱はビッグバンとクラシックフュージョンですが、さらにそこから派生したバリエーションモデルがとても豊富。例えばスクエア型でさらにダイナミックなスピリットオブビッグバン。文字盤をスケルトナイズしたアエロフュージョンにアエロバン。48mmというウブロの中でもとにかくボリューミーなキングパワー等です。
そのため、「これだ!」と思った一本を、長く愛用していくことが良いでしょう。
しかしながら「どれがいいかわからない」「リセールバリューを重要視して買いたい」
そんな風に思っている方は、定番どころを購入する、というのがオススメです。
売却しやすいモデルというのはいくつかの特徴があります。その一つが、「売れ続けている定番商品」です。
例えばオメガであればスピードマスター プロフェッショナルやシーマスター300等がこれに当たるでしょう。
あまりに奇抜すぎる商品だと、実際売りづらいことは確かです(売り手が限定されるため。もちろん、ウブロであれば限定モデルやコラボモデルも売りやすくはあります)。
そのため、ウブロの中でもビッグバンやクラシックフュージョンの定番どころを狙うと良いでしょう。
また、さらに肝心なのが、付属品は大切にとっておく、ということです。
全てのブランドに言えることですが、高級時計はジュエリーやバッグと言った他のブランド以上に付属品の存在が大切になってきます。
付属品とは、保証書を始めボックスや取扱い説明書を指します(近年のウブロはペーパーレスのために取扱説明書が付属しなくなりましたが)。これらがあるとないとでは、買取時の査定価格が1万円以上異なるケースが少なくありません。
また、ウブロはコピー品(模造品)が大変多いブランドです。
そのため保証書が付属していないと買取を断られたり、長く預かりとなってしまったりすることもあります。
こういった煩わしさを避けるためにも、「資産価値」を考えるにせよ考えないにせよ、購入時の付属品は保管しておきましょう。
まとめ
ウブロのご投資時計としての魅力、そしてなぜウブロが恒常的な人気とともに時計業界をひた走れるのか、そのマーケティング力について解説いたしました。
本稿でもご紹介しているように、ウブロは今や買ってよし売ってよしの時計ブランドとなっております。
そのため、「資産になりそうな時計が欲しい」「かっこいい時計が欲しい」「高級感を味わえる時計が欲しい」と言った方は、まずウブロをご検討してみてはいかがでしょうか。
文:鶴岡
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この記事を監修してくれた時計博士
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代から腕時計好きで、大学卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売・仕入れの経験を経て2016年3月より本店 店長へ就任した。
得意なブランドはロレックス・パテックフィリップ・オーデマピゲだが、幅広い知識のもと、あらゆる商品情報や相場の造詣が深い。時計業界歴10年。