買取といえば店頭買取がまず浮かびますが、近年はネット買取に力を入れている業者が多く存在します。
店頭に行く手間が省けるとして、利用者も年々増加。買取サービスの新たなスタンダードとなりつつあります。
ネット買取は家にいながら、不要となったものを買取してもらえるとても便利なシステム。大きく分けると「宅配買取」「出張買取」に分類することができます。
そこで、今回は「宅配買取」「出張買取」がどういったサービスなのかを詳しく解説していきます。
①宅配買取とは?
宅配買取は現在多くの業者が導入しており、買取の主力サービスとなっています。家に居ながら買取サービスが利用でき、近隣にとどまらず全国から買取業者を選べるので、利用者数も上昇し続けています。
業者によって宅配買取の工程に違いはありますが、ここでは一般的な宅配買取の流れを紹介します。
1. まずは宅配買取業者を選びます。貴金属なら貴金属専門店、楽器なら楽器専門店、フィギュアならフィギュア専門店といった「売りたい商品」に対しての専門性が高い業者を選ぶことが基本。売るモノのジャンルが多岐にわたり、商品数が多い場合は買取の幅が広い「リサイクルショップ」を利用するのも手でしょう。
2. 買取業者を選んだら、自分が売りたいものを配送用の段ボールに詰め込み、「ヤマト運輸・佐川急便」といった宅配サービスを利用して買取業者まで商品を届けます。その際に身分証明書のコピーや買取承諾書なども同梱することが多いです。ちなみに送料はほとんどの買取業者が負担してくれます。
宅配買取の申込み方法は大まかに2つに分けられます。それは申し込み時点で「見積もり」を出してもらう方法と、買取業者に直接送る方法です。前者の場合は事前に「いくらで売れるか」分かるため、安心して取引ができる事がメリット。これは高額商品によくみられる方法です。
対して見積もりをせず、直接買取業者に送る方法の場合は「本やCD」といった1品の価値がそこまで高くなく、大量に送る時に利用されます。
どちらの方法にしても、最低限商品が壊れない程度には緩衝材を入れて発送することがベスト。配送時にキズがついてしまうと査定額が下がってしまいます。
3. 商品が到着すると、買取業者の査定担当者が「届いた商品」を査定します。チェックする項目の例としては以下があげられます。
・商品が見積もりした型番と一致してるか。
・商品がちゃんと機能するか。(家電なら通電や動作、時計なら針ズレや精度のチェックなど)
・付属品は揃っているか。
・キズの程度はどのくらいか。 など
査定が完了次第、買取業者から利用者にメールもしくは電話にて査定金額の提示があります。
4. 買取金額に納得がいった場合、買取承諾をします。送った商品の一部の金額が納得できない場合は、その商品だけキャンセルすることも可能です。ただし、一部キャンセルの場合は買取業者から自宅までの送料が自己負担になる場合もあるので注意が必要です。
全ての処理が終わると、指定の口座に査定額が振り込まれます。
宅配買取のメリット
宅配買取のメリットは店頭に売りに行く必要がないため、手間が大幅に省ける事です。店舗の営業時間を気にしなくて良いため、仕事が忙しく買取店舗まで行く暇がない人でも、気軽に利用可能なのは大きなメリットといえます。
自分の都合に合わせて商品をダンボールを詰めたり、宅配業者に依頼すれば良いため、買取成立まで常に自分のペースで進めることができます。
宅配買取のデメリット
宅配業者を自分で手配する必要性があり、ダンボールの用意・梱包を自分でやらなければならない手間が発生することがデメリットです。しかし、近年は”宅配業者を手配”してくれ、さらには”ダンボールキットも無料”で用意してくれる業者も数多く存在するため、手間は梱包のみに軽減されつつあります。
また、宅配という性質上「商品の一部」だけ売ることが、店頭での買取や出張買取と比べると難しいです。特に送った商品数が多い場合に、「売るときは全て売る」「売らないときは全て売らない」という二極化しやすい傾向があります。
②出張買取
出張買取は自宅に査定人を呼び、家で直接査定をしてもらうサービスです。買取業者から出張してもらうため、出張買取と呼ばれています。少数の高額商品~大量の商品買取まで幅広く対応していて、中には”遺品整理”買取も行っている業者も存在します。
出張費の分、買取査定が店頭や宅配よりも低くなりがちなので、持ち運べないほどの大量商品、重い工具や家電といった商品を買取して欲しい時に利用するのがオススメです。
出張買取のメリット
出張買取の最大のメリットはとにかく「手間」が掛からない事です。一度依頼をしてしまえば、あとは家で待っているだけなので無駄な手間や労力が掛かりません。自分でダンボールに商品を詰める作業すら必要ないため、ほとんどを買取業者にお任せすることができます。
もう一つのメリットは目の前で査定してくれる安心感です。
宅配買取は査定の結果しか分からないため、ちゃんと適正価格で査定しているのか等の不安がどうしても拭えません。その点、出張買取では「目の前で査定してくれる」安心感があります。
申し込み時に伝えきれなかったアピールポイントや、”付属品が足りない” “キズに見えるが実は模様”など、何か不備や間違えやすい点があってもその場で対応することが可能です。
出張買取では「冷蔵庫・洗濯機・エアコン」といった大型家電を買取ってもらえることが大きなポイントです。本来お金を払って「粗大ごみ」で処分しなければならない家電を買取してもらえるなら、まさに一石二鳥といえます。
引越しなどで大量の不用品が出た場合、捨てるだけでも多大な労力がかかります。その場合は売れるモノがあれば、出張買取を依頼するのがオススメ!値段がつかない物も処分してもらえることだってあります。
出張買取のデメリット
出張買取は出張可能エリアがあり、近隣の買取業者でなければ受付してもらえません。そのため、WEB検索等で良い条件の出張買取業者を見つけても、遠方の場合は買取してもらうことは難しくなります。
また、業者側からすれば利益にならなければ「出張」するだけ損となってしまうため、一定以上の買取査定にならない依頼は断られる場合もあります。
ダンボールの準備や宅配業者の手配などが不要で、確かに手間はかかりませんが、代わりに出張買取では「拘束時間」が発生します。少なくても業者が来る予定の「30分前」から査定が終わり業者が「帰る」までは、家に居ないといけません。
業者が時間通りに来れば問題ありませんが、交通事情などの理由により、時間に遅れてしまうことも良くあります。そのため、割と長い時間家に拘束されることも。。また、他人を家にあげる必要があるので、少なくとも査定してもらう商品のある部屋、玄関は綺麗にしなければなりません。(気にしない人もいますが。。)
更には、わざわざ出張してきた買取業者に対し「やっぱり売りません」ともなかなか言いづらいため、思ったより査定額が低くても納得しないければいけないデメリットも発生します。
まとめ
宅配買取は店頭まで行く時間がない人や、”売りたいものを高く買取”してくれる業者を見つけた場合に利用することがオススメ。対して、出張買取は「大量の商品」や「大型の商品」を売りたい、もしくは整理したい人向けのサービスと言えます。
どうせ買取してもらうなら高く買取してほしいもの。用途に応じた買取サービスを利用して、どんどん得をしちゃいましょう!