ここ数年価格高騰が著しいスポーツロレックス。
デイトナの高騰が非常に顕著ですが、そんな中で密かに相場をあげているのがヨットマスター116621チョコレート文字盤です。
このref.116621は2016年に発表された新しいモデル。
ダークロジウム文字盤に人気が集まり、あまり取り上げられることのないコンビのヨットマスターですが、ここ数カ月でかなり高騰しているようです。
今回はそんなヨットマスター116621の価格高騰の秘密を探ります。
実際どのくらい高騰しているの?
ヨットマスター116621 チョコレートブラウンの、過去の新品並行相場は下記のように変遷しています。
2017年7月:130万円台
2018年7月:140万円台
一方、翌年の2017年に発売された文字盤が色違いのモデル ref.116621のブラックはというと・・・
2017年7月:140万円前後
2018年7月:130万円台
流通し始めた7月、8月を除けば、9月頃からほぼ横ばいで133~134万円で推移しています。
こちらの方が新しいにも関わらず現在の相場は5万円程安く、やはりチョコレート文字盤に人気の秘密があるようです。
まだこれから高騰する見込みはある?
ヨットマスターに限ったことではありませんが、ステンレスモデルほど数が売れるわけではないコンビのモデルが高騰するということは、過去にあまり例がありません。
単に流通量の少なさから価格が上がっていることも十分に考えられますが、それ以外の要因もあるのでしょうか。
ロレックスでは珍しいブラウンの文字盤が魅力的
このモデルの最大の特徴と言えば、ロレックスのではあまり採用されることの少ないブラウンの文字盤が挙げられます。
退色でブラウンになったモデルをを除けば、スポーツ系だとGMTマスターII、デイトナの一部のモデルのみにしか採用されておらず、定番のカラーリングにでは満足できなくなった玄人には新鮮味を感じるモデルなのではないでしょうか。
また、同系色のエバーローズゴールドとブラウンの相性が良くセンス良くまとまっており、派手さと落ち着いた大人っぽさが共存しているかのようです。
インバウンド需要の増加が徐々に価格に反映され始めた証拠!?
先ほども申し上げたように、金無垢やコンビモデルは派手な印象が強く、取り分け日本においては敬遠されがちでそれ程人気がありません。
しかし近年、インターネットにより時計の流通が可視化されたことや、訪日外国人の増加により、いままで売れずらい傾向にあったモデルも売れるようになってきました。
今回の高騰は、その動きが顕著に表れてきたと考えることが出来るかもしれません。
そう考えると、これからこの116621に限らず、今までは考えにくかった意外なモデルの高騰も出てくる可能性もあります。
プロも予想しなかった価格変動が多くあった2017年に引き続き、今年も誰も予測しなかったような動きが出てくる可能性は大いにあります。
ロレックスの投機としての側面もますます見逃せません!
製造年:2016年〜現在
ケース&ブレス素材:ステンレス×エバーローズゴールド
文字盤カラー:ブラウン
風防:サファイアクリスタル
ケースサイズ:40mm
防水性能:100mm
ムーブメント:cal.3135
商品ページ:https://www.rasin.co.jp/SHOP/N-116621BR.html