時計は新しく綺麗であるほど買取価格が高い。
このように思われている方は多いのではないでしょうか?
確かに低価格帯の時計は新しい時計の方が高い評価を受けますが、ロレックスを代表とする高級ブランドに関しては必ずしもそれが当てはまりません。
旧型の評価が高いモデルも多数存在し、50年以上も前に発売されたアンティーク時計に関しても高価買取されるモデルがあります。
そこで今回はアンティーク時計に焦点を絞って、高額買取をしてもらうための秘訣をご紹介いたします。
目次
高価買取が期待できるブランド
アンティーク時計にはさまざまな定義がありますが、概ね1970~80年代以前に作られた機械式時計のことを指します。
古くなった時計が全て評価されるわけではなく、一流ブランドの限られた個体だけが高い評価を受けます。
新興ブランドであればそもそもアンティーク時計自体が存在しませんし、知名度が低いブランドのアンティーク時計に関しては需要がありません。
そのため、高価買取されるアンティーク時計は以下のようなブランドが中心となります。
■ロレックス
■オメガ
■パテックフィリップ
■ヴァシュロンコンスタンタン
■オーデマピゲ
■IWC
■ピアジェ
■グランドセイコー
など
このような一流ブランドのアンティーク時計をお持ちであれば、是非時計店に持ち込んでみてください。
思いもよらない価格で買取してくれる可能性があります。
また、アンティーク時計に興味がある場合はそのまま売らずに身に着けてみるのも良いでしょう。
例え止まっていたとしてもメンテナンスを施せば再び使えるようになるため、新品とは一味違う魅力を楽しむことができます。
アンティーク時計はどれくらい高く売れるのか
アンティーク時計の買取価格はピンキリです。型番やモデル・状態によって相場は大きく異なり、数万円で買取される時計もあれば、数百万円で取引される時計もあります。
例えばロレックスのアンティーク時計は当時の販売価格の数倍の価格で売れるケースがあります。
【例:ロレックスGMTマスター 1675】
1960年~1980年頃に製造されたロレックスGMTマスターRef.1675はアンティークロレックスの中でもトップクラスに人気のあるモデルです。販売終了からもうすぐ40年が経とうとしているにも関わらず、未だに正規修理も受け付けています。
2018年8月現在におけるGMTマスター Ref.1675の買取相場は約100万円。最新モデルよりも高い相場で取引されています。
Ref.1675 ミラーダイヤル 初期生産個体
また、60年代に製造された個体でミラーダイヤルという特徴を兼ね備えている場合は200万円を超える価格で買取されます。
このようにコレクター要素の高い個体は一見ただの古い時計に見えても大化けする可能性がありますので、一度時計店に持ち込むことをオススメ致します。
アンティーク時計を高価買取してもらうための5つの秘訣
アンティーク時計を高価買取してもらうためには幾つかのコツがあります。
そこでここでは「5つの秘訣」をお教え致しますので、買取依頼を検討されている方は是非実践してみてください。
①出来る限り綺麗にしておく
アンティーク時計は古い時計であるため、汚れや埃が付着している可能性が高いです。
ガラスの内部やムーブメントの汚れは業者でなければ落とせませんが、最低限自分で落とせる汚れは落としておいた方が無難でしょう。
ただ、その際に水で洗い流すことはおやめください。
アンティーク時計はパッキンの劣化やケース形状の変化から防水性が低下している事が多く、例えダイバーズウォッチであったとしても水に完全に漬けることは控えたほうが良いです。
綺麗にしようとしてムーブメントを故障させてしまったら元も子もありません。
そのため、清掃の際は湿らせた布を使って拭くことをオススメします。
ちなみにベルトは買取後に付け替えられるため、事前に交換する必要はございません。
ベルトが汚れていても査定には影響しませんのでご安心ください。
②オリジナルの状態を保つ
アンティーク時計を綺麗に見せようとして、修理業者にパーツ交換を依頼する方がいます。実はこれはオススメできません。
パーツ交換をしてしまうと折角の希少価値が損なわれ、逆に評価を落とす要因に繋がります。特に文字盤や針はオリジナルのものを好む方が多いので、たとえ錆が出ていてもそのままにしておいた方が良いです。
希少価値が失われた時計はただの古い時計となってしまうため、出来る限りオリジナルの状態をキープしましょう。
③付属品
アンティーク時計は骨董品と同じで、箱や保証書といった付属品も非常に高い価値を持っています。
どんな買取品も付属品が残っている方が価値が上がりますが、アンティーク時計に関してはそれが如実に現れますので、どんなに汚くても必ず時計と一緒に買取をしてもらった方が良いです。
【揃えておきたい付属品】
■外箱
■保証書
■小冊子
■修理明細表
■ブレスレットのコマ
尚、アンティーク時計はコレクター要素が高いため、付属品の状態も査定に影響を与えます。
コマや小冊子の汚れは見逃しやすいポイントなので、お持ちであればこちらも出来るだけ綺麗にした方が良いと思います。
④複数の買取業者に査定依頼をする
アンティーク時計は新しい時計よりも鑑定が難しく、状態による個体差があるため、相場がありません。そのため、店舗や鑑定士によって大幅に査定額が異なることがあります。
また、何も考えずに近所の時計買取店に売りにいくと「安く買いたたかれる」ケースも考えられるため、ネットの口コミ等を参考にして優良時計買取店に依頼することがベストです。
その際には一店舗だけでなく、複数の業者に依頼をして査定額を比較したほうがよいでしょう。
最近はLINE査定を取り入れている店舗も多いので、こちらを利用することもオススメです。アンティーク時計は状態により買取価格が大きく異なりますので価格を提示しない店舗ありますが、大体の目安ならわかるはずです。
⑤売るタイミングを見極める
絶対的な相場がないアンティーク時計といえども、売るタイミングによって買取価格は大きく左右されます。
ブランド全体の相場が下がっている時期に売れば買取価格は安くなり、逆に相場が上がっている時期に売れば同じ個体であっても買取相場は大幅に上がります。
価値のあるアンティーク時計をお持ちであれば、折角なら相場が盛り上がっている時期に売りたいものです。
ちなみにロレックスに関していうと、2018年8月現在において過去最高の相場となっています。
世界的にロレックス人気が高まっていることが要因ですが、ロレックス全体の相場が上がっているため、アンティークモデルも高く買取されています。
まさに今が売り時といえるでしょう。
最後に
アンティーク時計を高く売るためには、まず需要のある時計であることが最低条件です。需要がなければただの古い時計であるため、高価買取は見込めません。
次に重要なのが時計の状態。大切に使われ、しっかりと整備された時計であれば高価買取が見込めるでしょう。もちろん付属品が揃っていれば尚良い結果となります。
これらの条件を揃えたら、後は幾つかの優良店に時計を持ち込み、納得がいく価格ならば売るだけです。
あなたの大切なお時計が少しでも高く売れることをお祈り申し上げます。
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