エクスプローラーはデイトナと双璧を成すロレックスのフラグシップモデルです。
ビジネスシーン、カジュアルシーン問わず使用できるシンプルなフェイスは幅広い年齢層に愛されています。
この記事ではエクスプローラーの買取相場を近年の価格推移と共にご紹介致します。
※2024年11月時点での買取相場を掲載しております。
目次
ロレックス エクスプローラーI 124270の買取相場・価格
製造期間:2021年~
エクスプローラー待望の新作として満を辞して登場した124270。エクスプローラーらしいシンプルな見た目はそのままに、最新ムーブメント Cal.3230を搭載。
パワーリザーブは70時間に延長され、実用性が大きく向上しています。
日本人の体格と相性の良い36mmサイズであることも相まって、買取価格は常に高値をキープしています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2022年 | 箱/保証書 有 | ~約110万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | ~約107万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | ~約116万円 |
124270の買取相場は発売直後のご祝儀価格を経て、現在は120万円前後で落ち着いています。
税込定価 1,036,200円であることを考えると、非常に高いリセールバリューであることがわかります。
エクスプローラーの最新モデルというステータス性を持つため、今後も高い水準をキープし続けることでしょう。
ロレックス エクスプローラーI 224270の買取相場・価格
出典:https://www.rolex.com/ja
製造期間:2023年~
Watches & Wonders Geneve 2023にて発表されたエクスプローラーの新作 224270。2021年に発表された124270ではなく、同年に惜しまれつつも廃盤となった214270の後継機としてコレクションに加わったモデルです。
基本的なデザインは214270のデザインを踏襲していますが、ケース直径が39mm⇒40mmとなり、ケースの各パーツもそれに合わせてリファインされました。ムーブメントにはエクスプローラー36やサブマリーナー ノンデイトなどと同じく、Cal.3230が搭載。実用時計の王者・ロレックスの最新世代というだけあり、同社の最先端テクノロジーを感じさせる性能に進化を遂げています。
発売直後から買取価格は高騰傾向にあり、いまもなおその勢いをキープしています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2023年9月 | 箱/保証書 有 | ~約128万円 |
2023年12月 | 箱/保証書 有 | ~約128万円 |
2024年3月 | 箱/保証書 有 | ~約127万円 |
2024年6月 | 箱/保証書 有 | ~約125万円 |
2024年9月 | 箱/保証書 有 | ~約120万円 |
2024年11月 | 箱/保証書 有 | ~約124万円 |
224270の買取相場は市場に出回り始めた頃は150万円前後で推移し、現在は130万円前後の相場に落ち着いています。
同じく現行モデルの124270よりも10~20万円ほど高値で取引されており、その人気の高さが伺えます。
大型ケース径の人気は時計界全体を見回しても顕著なので、しばらくは安定して高値で売れるモデルとなるでしょう。
ロレックス エクスプローラーI 214270の買取相場・価格
製造期間:2010年~
ロレックスの全てのラインナップの中でも1位・2位を争うほどの人気を持つRef.214270。
その需要の高さから圧倒的なリセールバリューを誇ります。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約67万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約69万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約99万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約108万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約108万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約100万円 |
Ref.214270の相場は安定的。ここ数年販売価格の80%程度のリセールバリューを常に維持しているのが魅力です。
ほとんどのブランド時計は売却すると買値を大きく下回るのが普通ですが、これだけ高いリセールバリューが安定して続くのは現行エクスプローラーならではです。
シンプルな外観のためシーンを選ばず、スーツにもよく似合い、性能も高く、価格もロレックスの中ではリーズナブルなため、万人受けする時計といえるでしょう。今後も価値は下がりづらい時計だと思います。
2020年夏場ごろから買取相場が高騰。デイトナのような爆上げはありませんでしたが、その後も高い水準をキープしています。
なお、2021年には新型124270が発表されましたが、サイズ感の違いがあるため、214270の評価は殆ど変わっていません。
ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに相場がやや下がり始めている点は気になるところです。
2016年にマイナーチェンジ
2010年から製造されているRef.214270ですが、2016年にマイナーチェンジをしています。
左:Ref.214270(~2016) 右:Ref.214270(最新型)
基本的なスペックは変わりませんが、最新型ではインデックス3,6,9に夜光が施されています。
また針が変わっており、時針と分針が太く、分針と秒針が長くなっています。
買取価格は最新型の方が約10万円程高いです。
ロレックス エクスプローラーI 114270の買取相場・価格
製造期間:2001年~2010年
Ref.114270はエクスプローラーIの旧型モデルです。
日付表示すらない最小限の機能性、ブラック一色のみのカラーリング、無駄のない装飾。どこまでもシンプルでありながら、飽きの来ない完成されたフォルムであることは旧モデルも変わりません。
Ref.124270と同じ36mmサイズであることが特徴で、Ref.214270ではなくRef.124270の旧型として扱われます。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約58万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約56万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約68万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約70万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約70万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約76万円 |
Ref.114270の買取相場は右肩上がりとなっています。
流通量が多いモデルのため希少性はありませんが、生産終了から8年経っても衰えない需要の高さが価値を維持し続けている要因でしょう。
2013年の時点では約25万円だった買取相場も2018年には倍近い約41万円に高騰しています。
その後も右肩上がりに相場は上がり続け、現在は80万円の買取価格をキープしています。
この状況を踏まえると、今のうちに売り切っておくのも悪くない選択です。
ルーレット刻印有りなしによって買取価格が変わる
114270にはルーレット刻印ありの個体となしの個体があり、2018年現在ルーレット刻印有りの方が約4万~5万円高い買取相場となっています。
ロレックス エクスプローラーI 14270の買取相場・価格
製造期間:1990年~2001年
5桁リファレンスのRef.14270はエクスプローラーIの2世代前のモデルです。
サファイアクリスタル製のフラット風防、メタルフレーム付きインデックスといったお馴染みの仕様はこのモデルから採用されています。
見た目はRef.114270と殆ど一緒でありながらも安く買えるため、製造終了から15年以上経過した現在でも需要は尽きません。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約50万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約48万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約63万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約65万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約65万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約67万円 |
2013年頃から徐々に高騰しています。後継機種のRef.114270やRef.124270の人気も相まって、今なお愛されているモデルです。
最近の傾向としてはヴィンテージブームにより「トリチウム夜光」が採用されているモデルの人気が高いように感じます。
2015年頃から数年間は横ばいの相場でしたが、2018年から再び高騰が始まり、現在は約70万円という非常に高い買取相場となっています。
安定したリセールバリューを持つモデルではありますが、高止まりしているうちに売ってしまうのも良いでしょう。
インデックスが真っ黒!?希少性が非常に高い「ブラックアウト」
E、X品番のごく一部に見られる数少ない個体である通称「ブラックアウト」。
通常白いラインが入っているインデックスの内側が“黒い”のがお分かりいただけるかと思います。
こういった通常とは少し異なる要素のあるロレックスは、コレクターズアイテムとして人気があり、通常のタイプより買取金額が高くなります。
ロレックス エクスプローラーII 226570 ブラックの買取相場・価格
製造期間:2021年~
エクスプローラーII 10年振りの新作となった226570。デザイン面ではマイナーチェンジに留ましたが、性能面ではCal.3285を搭載したことにより、大きくスペックが上がっています。エクスプローラーI 124270と同じく70時間パワーリザーブが実現され、切り替え車の一新による、巻き上げ効率の向上も図られました。
大きな価格高騰は今のところありませんが、堅調にその価値を高めています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2022年 | 箱/保証書 有 | ~約142万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | ~約138万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | ~約150万円 |
226570 ブラックの買取相場は現在145万円前後です。現在やや下がり相場になっています。
旧モデル216570と殆ど変わらない相場であるため、売り時としては少し待つのが賢明に思えます。
まだ発売開始から約1半年しか経過していないモデルであるため、どのように相場が変化していくのかは未知数です。
ロレックス エクスプローラーII 226570 ホワイトの買取相場・価格
出典:https://www.rolex.com/ja
製造期間:2021年~
226570は旧作216570と同じくブラックとホワイトの2色が展開されています。
カラー特有の変更点はなく、ブラック同様に旧作のマイナーチェンジ版の位置付けとなっています。
新作と旧作におけるリセールバリューの差はそれほどないので、どちらも手堅く売ることが可能です。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2022年 | 箱/保証書 有 | ~約155万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | ~約146万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | ~約160万円 |
226570 ホワイトの買取相場は現在150万円前後です。
ブラックとホワイトで多少の差が生じており、現状ホワイトの方が数万円ほど高い相場となっています。
旧型216570もホワイトの方が高い相場となっているため、新旧共に似た相場推移を辿っています。
なお、こちらも現在やや下がり相場となっています。
ロレックス エクスプローラーII 216570 ブラックの買取相場・価格
製造期間:2011年~2021年
エクスプローラーといえばシンプルなデザインのエクスプローラーIに人気が集まっていますが、個性的なエクスプローラーIIも近年注目を浴びています。
特に初代モデル(Ref.1655)の意匠だった24時間針を復活させたことで話題を生んだRef.216570は、ビジネスパーソンからの高い支持を得ています。
ホワイト・ブラックの2色がラインナップされていますが、現在はホワイトの市場価値が高まっています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約81万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約90万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約105万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約117万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約105万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約127万円 |
2014年頃から右肩上がりに評価を上げ、2016年には初めて買取価格60万円を突破しました。
その後も少しづつ相場を上げ、ロレックス人気が高まった2018年においては70万円を突破。長らくエクスプローラーはIが人気と言われ続けてきましたが、リセールバリューはもはやIもIIも大差ありません。
現在は130万円と高い水準をキープしています。
ロレックス エクスプローラーII 216570 ホワイトの買取相場・価格
製造期間:2011年~2021年
存在感のある太い針に、オレンジ色のGMT針、黒いフチが備えつけられたインデックス。Ref.216570 ホワイトはロレックスらしからぬポップなイメージを与えます。
エクスプローラーシリーズの中で最もユニークなこのモデルは、人と被ることを好まない個性派の方によく選ばれているモデルです。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約81万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約92万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約113万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約127万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約123万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約135万円 |
エクスプローラーIIは他のモデルと比較すると相場が安定しているモデルといわれてきましたが、近年はその均衡が破られつつあります。
216570ホワイトは2017年夏場を過ぎた辺りから買取価格が上昇し始め、2018年7月には70万円の大台を突破しました。
現在も高値は続いており、相場は約140万円となっています。
なお、現在はブラックよりもホワイトに人気が集まっており、ブラックより約10万円ほど高い買取価格で推移しています。
基本的に両カラーに大きな価格差はありませんが、時期によって人気は変化します。
ロレックス エクスプローラーII 16570 ブラックの買取相場・価格
製造期間:1991年 ~ 2011年
Ref.16570も非常に高い価値を維持し続けています。
Ref.216570と比較するとエクスプローラーIに近いデザイン性となっており、シンプルでビジネスシーンにも良く似合うことが人気の理由でしょうか。
こちらもホワイト・ブラックの2種類がラインナップされていますが、ブラック文字盤の方がわずかに人気です。
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年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約66万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約70万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約84万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約90万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約90万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約95万円 |
Ref.16570もRef.216570と似たような買取推移を辿っています。2014年から右肩上がりに相場が上がり、2017年から高い水準をキープ。2018年上半期に若干相場を落としましたが、現在は約95万円と相場をV字回復させています。
現在もなお高値をキープしており、今まさに売り時を迎えています。
ロレックス エクスプローラーII 16570 ホワイトの買取相場・価格
製造期間:1991年 ~ 2011年
エクスプローラーでは珍しいホワイト文字盤。シンプルなデザインとの相性がよく、近年評価が高まっています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約68万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約70万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約84万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約90万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約95万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約100万円 |
2015年から右肩上がりに買取相場が推移していき、2020年に入ると相場は70万円を突破。
近年のロレックスは文字盤による買取価格の差が埋まっている傾向にあり、現在はブラックとホワイトの相場は大差ありません。
2024年11月時点においても依然高い水準をキープしており、こちらも売り時を迎えています。
エクスプローラーII 16570のレアモデル アイボリーダイヤル
ロレックス エクスプローラーII Ref.16570の代表的なレアモデル「アイボリーダイヤル」。変色具合にもよりますが、通常のモデルとは異なる色合いをしています。
この特徴は最初期に生産されたRef.16570だけに見受けられる特徴で、かなりレアリティが高いです。
左:通常ダイヤル 中央、右:アイボリーダイヤル(画像のモデルは16550)
ロレックスのレアモデルは文字盤表記のちょっとした違いによるものが多いですが、アイボリーダイヤルはパッと見て個性があるため、時計愛好家からの評価が特に高い個体です。
アイボリーの色味が濃ければ濃いほど価格は上がり、状態が良く美しく焼けている個体は200万円以上の買取価格になる場合もあります。
いかがでしたでしょうか。
買取を少しでもご検討されている方は一度、今の買取金額を確認してみませんか?
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■ロレックス相場研究所より。エクスプローラーII 216570はなぜ価格高騰しているのか?
■214270・114270・14270。今買うべきロレックス エクスプローラーIはどれ?【2020】
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この記事を監修してくれた時計博士
池田 裕之(いけだ ひろゆき)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴17年。