ロレックス 16520 デイトナ ①ムーブメント
チラホラと新型デイトナ116500LNが市場に出てきましたが、既にご覧になられましたか?ROLEXはよくよく市場調査していて時代を捉えた新作を発表しています。
116500LNもカッコイイ!!!
が、ここで116500LNからは2世代前になる16520を敢えて見てみたいと思います。
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1988年(R番)にそれまでにあった手巻きモデルのデイトナに代わって登場したのが、この16520です。
まずはムーブメントから
ムーブメントは自社製では無くゼニスからの供給を受けたエルプリメロ(cal.4030)。
エル・プリメロとは、1969年にゼニス/モバードが開発した36000振動/時というハイビート、そして50時間以上のパワーリザーブを備えたキャリングアーム・コラムホイール式自動巻クロノグラフです。
36,000振動というのは10ビート、つまり1秒間に針が10回刻むことです。
現在一般的な時計がだいたい毎時28,800振動(8ビート)です。
ハイビートだと何が良いのか?
時計の心臓部であるテンプの動きが早いということですが、これは回っているコマと一緒で、早く回転している方が衝撃があっても立ち直りが早く安定して回ります。
逆にゆっくり回転しているコマは衝撃があると倒れてしまいます。
時計のテンプも一緒です。早く回転している方がより精度を出しやすいのです。
ただ、テンプがハイビートになると問題点も出てきます。
それはパワーリザーブが短くなってしまうこ事。そして歯車のかみ合う回数がより多くなる為、歯車の磨耗を懸念しなければいけなくなる事です。
ゼニスは特殊なオイルを使用して、その磨耗を可能な限り回避しました。
そして、ROLEXはこのムーブメントは、敢えて振動数を28800振動へ落とす事で耐久性を上げたと考えられます。
ちなみに ↑ コチラがオリジナルのエルプリメロが搭載された時計。
ゼニス エルプリメロ クロノグラフ 01.0200.415
他にも
ルイヴィトン タンブール クロノグラフ エルプリメロ Q1142
パネライ ルミノールクロノグラフ 世界限定500本 PAM00052
タグホイヤー モンツァ キャリバー36 CR5110.FC6175
これらの時計にも搭載されています。
パネライ以外はゼニスと同じLVMHグループです。
おっと、
ウブロ スピリット オブ ビッグバン チタニウム ダイヤモンド 601.NX.0173.LR.1104
↑ この時計にもエルプリメロがベースとなったムーブメントが搭載されています。
やっぱりLVMHグループ。
他にもエルプリメロを搭載した時計やベースにされた時計は色々あります。
ゼニス クロノマスターオープン パワーリザーブ エルプリメロ 03.2080.4021/21.M2040
王道は ↑ コレですかね。
何が言いたいかと言うと、これだけ色々な時計に搭載されているムーブメントは優秀なムーブメントである!しかしながら、その優秀なムーブメントをデチューンするなんて。。。
さすがROLEX!!!
エルプリメロが搭載されているかどうかは、12時間計・30分系・秒針の位置、カレンダー付の場合は2段引きのポジション(一番引き出した状態)でカレンダーのクィックチェンジが可能がどうかが、分かり易い目安ではないでしょうか。(絶対ではないですが)
勿論、裏スケの場合はコラムホイールが見えるはずです。
一般的なクロノグラフムーブメントよりメンテナンス料金は少し高くなります。
116520からは自社ムーブメントに変更になります。
どうですか?少し興味出てきました?
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