高い防水性を必要としないヨットクルージングなどのマリンスポーツ用モデルとして、1992年に登場したロレックス「ヨットマスター」。言ってしまえば身ひとつでも潜れる潜水用のダイバーズウォッチとは異なり、ヨット競技専用というコンセプトで作られているヨットマスターには、プラチナや金無垢素材の贅沢なモデルが多数ラインナップされています。
今回はそんなヨットマスターから、製造終了後もほぼ定価にて中古取引されているモデル、そして2017年発表、注目の最新プレミアモデルをご紹介したいと思います。
ヨットマスター ロレジウム 116622 シルバー
生産終了となっているステンレス×プラチナ(ベゼル部分)のシルバーダイヤルモデル。涼しげなシルバーカラーに真っ赤な秒針が鮮明なデザインで人気を博しました。
現行当時の定価は 1,274,400円。今も状態により120~130万円で中古商品が販売されています。2012年に発表されたものの、2016年のダークロジウム文字盤発表と同時にカタログ落ち、4年間のみの製造となった点もプレミア価格の要因ですね。
人気が続いていながら新品の入荷が無い今、状態の良い中古品のお買取りを積極的にさせて頂いているモデルでもあります。
ヨットマスター40 キャンディ 116695SATS
出典:https://pressroom.rolex.com/ja/baselworld/2017/new-oyster-models/yacht-master-40.html
2017年バーゼルワールドにて発表されたこちらのモデル!
こんなド派手な外観ですが、ロレックス公式ページのバーゼル特集では一番最後に紹介されており、いまだ幻のモデル状態となっております……。
先日の記事、「デイトナの人気はステンレスだけではない!?プレミア価格のデイトナをご紹介!!」でご紹介したレインボーデイトナ↓
もなかなかのカラーリングですが、ベゼルの宝石がグラデーションを描くように配置されているこのデイトナとは違い、こちらの新作ヨットマスターは飴玉のようなポップカラーの宝石が1色ずつ順番に配色されたカラフルなデザインが特徴。
ピンク→イエロー→ブルー→オレンジ→グリーンの順番にセッティングされたストーンは、グリーン以外の4色はサファイヤ、グリーンのみ「ツァボライト」と呼ばれる宝石だそうです。12時位置には逆三角形にカットされたダイヤモンド。
2017年12月現在、国内定価が未発表の当モデル。実勢価格800~900万円という話も。当店入荷はいつになるのか……もし、お買取りの申し出を頂いたらいくらでご提示できるのか!? 注意深く市場リサーチを続けていきたいと思います。
ヨットマスター40 キャンディ 116695SATS パヴェダイヤ
そして……更に贅を尽くしたパヴェダイヤ文字盤のバージョン。リファレンスは同じですが、こちらはもう、「ベゼルがカラフルで可愛い!」などと言っている場合ではない迫力に満ちています。
国内定価8,802,000円との情報がありますが、実際の流通価格は12,000,000~15,000,000円とまさにプレミア。インスタグラム等では海外の購入者による写真投稿が確認できます。
最後に
ロレックスでプレミア価格が付くモデルはどうしてもデイトナが目立ちますが、ヨットマスターも負けず劣らずプレミア価格で取引されているモデルが存在します。
恐らくヨットマスターからはプレミア価格がつくモデルがこれからも発表されていくことでしょう。一時計ファンとして、ヨットマスターの動向から目が離せない日々が続きそうです。