付属品の有無はロレックスの買取査定額を左右する重要な項目です。
今回は付属品の欠品がどれだけ査定価格に影響を与えるのかについて掘り下げていきます。
付属品がどれくらいの価値を持つのか、この機会に是非覚えておきましょう。
付属品は必ず揃えたい
ロレックスに限らず、どの時計メーカーも「純正の箱」や「国際保証書」といった附属品は全て時本体の付加価値を高めるものであり、査定額は高くなります。
具体的な金額の変動については店舗によってバラツキがあるため一概には言えませんが、特に国際保証書は重要で、数万円の差が出ることも珍しくありません。
リシャールミルなど希少性の高いブランドに関しては国際保証書だけで100万円以上の価値が付くこともあります。
付属品別 買取査定額への影響
ロレックスの標準的な付属品は「箱」「保証書」「その他冊子類」です。
全て揃っているのが理想ですが、付属品の評価は均等ではなく、それぞれ重要度は異なります。
箱
ロレックスを含め多くのブランドで箱は「外箱」と「内箱」が存在しています。
基本的に買取店が「箱有り」と判断するのは内箱・外箱が揃っている状態を指しますが、内箱と外箱を別々にカウントするお店、内箱が有れば外箱がなくとも「箱有り」とカウントするお店もあります。
ただ、重要なのは内箱であり、仮に外箱だけあってもプラス査定は望めません。
また、内箱・外箱が揃っていても長期保管によりカビが発生している場合や破れがあるといった場合もプラス査定にならない場合があります。
重要なのはとにかく状態よく付属品を取っておくこと。
箱は付属品の中でも重要度が高いモノなので、プラス査定を勝ち取るためにも是非綺麗に保管しておくことをオススメします。
尚、内箱・外箱が揃っている場合どれほどプラス査定されるかについては、金額にするとおおよそ「5千円から1万円程度」査定金額が上乗せされるケースが多いです。
時計本体の金額から考えると、そこまで大きなプラス査定にはなりません。特にロレックスの純正箱は業者オークションなどで比較的簡単に仕入れることができるため高額査定はできないのです。
アンティークなど希少性の高いモデルのオリジナルの箱は存在するだけで珍しいので、傷んでいても数万円のプラス査定になることもあります。
国際保証書
ロレックスの付属品において最も重要な国際保証書。
業者オークションから仕入れることが可能な外箱・内箱とは異なり、シリアル番号が記載されている保証書は替えの効かない唯一無二のモノです。
有りと無しでは時計の信頼性に関わるため、無い場合はマイナス査定になります。
ロレックスの保証書は大きく分けて3つ。
現行デザインのカードタイプと旧デザインのカードタイプ。そして、古い個体に存在する紙の保証書です。
どの保証書も本物のロレックスであるという証明となるため、極めて重要なものになります。
ちなみに紙タイプの保証書には発行年や発行国によってレアな保証書もあり、現行カードタイプよりも高い価値が付けられることもあります。
【国際保証書の価値が高い理由】
国際保証書の価値は数万円から数百万円をこえるモノまで幅が広いです。
ただ、外箱の価値が高くても1万円程度だったことを考えると、保証書の価値は非常に高いといえます。
何故これ程までに価値が高いのか?
それは先程申し上げた唯一無二の価値があることは勿論ですが、それ以上に中古時計を買うユーザーにとって安心感をもたらす要素であるからです。
ロレックスの国際保証書の有効期限は5年です。
メーカーの正規保証書の安心感は大きく、有効期限が残っていれば残っているほど売りやすくなります。
売りやすいということは在庫リスクが少なく、買取店からすると少し高く買取しても欲しい商品ということになります。
たとえ保証期間が過ぎていたとしても、真正品の証明として数万プラス査定になることが多いです。
特にランダムシリアルとなった2010年以降の個体は保証書の価値が高くなっており、高額査定を狙うには必須だといえます。
冊子・タグ類
箱・保証書以外の付属品はその他付属品に括られます。
具体的には冊子や保証書ケース、タグ類、ベゼルカバーが該当しますが、査定時の影響はそこまで大きくありません。店舗によっては査定額に影響しない場合もあるため、あまり神経質になる必要はないでしょう。
とはいえ、これらの付属品もロレックスの大切な付属品であることに変わりません。
全て揃っていると「完品」となるため、印象は良くなります。
ちなみにロレックスの正規修理明細や国際サービス保証書(オーバーホール)なども発行1年未満であればプラス査定になる可能性が高いので、こちらも併せて持ち込むことをお勧めします。
まとめ
ロレックスを買取に出す際、付属品が欠品していると査定額が下がります。
付属品は箱・保証書・その他に分類され、モノによってマイナス査定の度合いは異なります。
付属品も重要なコレクションの一部なので、軽視せずに全てまとめて大切に保管することをお勧めします。